自分も知らない自分に出会える
　知識も技術もなかった私が飛び込んだ世界

　私は元々小学校高学年頃から、保育士になりたいという夢を持っていて、高校・大学と保育科のある学校に進みました。大学３年生の時、保育士資格取得のための施設実習で、この光明学園を訪れました。実習初日は利用者様の行動に驚くことがたくさんあり、どうしたらよいか分からないことばかりでした。しかし、日が経つにつれ、利用者様ともっとお話がしたい、元気な姿を見たいと思いながら、光明学園に向かうようになりました。分からないことを尋ねると教えてくださる利用者様や、折り紙やトランプを一緒にやろうと誘ってくれる利用者様、会うと名前を呼んでくださったり、ニコッと笑いかけてくださったりする利用者様など、皆様に支えられ実習を終えることができました。実習の中で支援員の方々が、利用者様が持つ障害の特性だけでなく、その方が好きなことや得意なことを笑顔で話してくださる姿がとても印象的でした。自分もこうなりたい、こんな風に利用者様と関わっていきたい、そう強く思うようになり、光明学園に就職することを決めました。
　いざ就職してみると、分からないことや支援がうまくいかないことも多く、落ち込んだり反省したりする日々です。しかしそんなときも笑顔をくれるのは利用者様であり、支えられ少しずつ成長できているのだなあと感じます。今後も初心を忘れず、先輩方の背中を見ながら、利用者様が安心して生活ができるよう精進して支援させていただきたいと思います。